2011年1月13日木曜日

TEDカンファレンスを見ましょう。

アメリカのTEDカンファレンスを「日本語字幕」で見る事ができます。

iPad用アプリですが無料はすごいです。

TED+SUB: TED Talks with Subtitles - semix2

広い視野と知識はデザイン活動に必要不可欠です。

自分の専門分野だけ深める事は重要ですが、周りが見えないデザイナーほど使えないものはないでしょう。

著名人のプレゼンテーション能力を参考にするためだけでも価値はあるともいます。




iPadの投資金額はこのAPPだけで回収できる価値はあると思います。

2011年1月5日水曜日

iPadのユーザーインタフェースとは

Fling Game Controller for iPad.



さて、このアイテム。 欲しくなりますね。

iPadのゲームで、「コントロールパッドのイメージ表示」を使ったインタフェースをより使いやすくするアイテムです。





しかし、微妙な違和感が・・・

iPadの画面そのものを指で指示するインタフェースは、新しく次世代の可能性を与えてくれました。
しかし、やはり人間は物理的な操作の方が良いのでしょうか?

ユーザーインタフェースの分野はまだ未熟で、最適なものを提示できていません。このパーツは、それを証明してしまったのでしょう。

iPadで画面上に表示し、360度自在な方向へ移動させるインタフェースデザインはどの様なものになるのでしょう。それとも、その様な操作をさせてはいけないのでしょうか?

ポイントを正確に指示するために、「2台のカメラで眼球を追尾し見ているポイントを正確に認識する」などの技術が出てくるかもしれません。しかし、これは将来の話です。
つまり、テクノロジーは常に過渡期なため、デザインは過渡な技術に合わせ、常に最適解を出し続けなくてはならないのです。

このパーツは、優れたアイデアですが、
技術の過渡期を解決しているのではなく、ユーザーインタフェースデザインの失敗を補完するパーツなのでしょう。

2011年1月4日火曜日

先進国で若者の車離れは、車が時代に合っていないから?



ポルシェの新型車だそうです。
有名な評論家の徳大寺さんが、女にモテる車を作れば若者ももっと車を買う。と言いました。
女性にモテるという基本はあっていると思いますが、そこで隠喩していたのが、
スポーツカー → かっこいい → 女にもてる 
と言うことでした。
たぶん大きな間違いです。

ポルシェが築いた素晴らしい世界観とそれを支える技術は尊敬と羨望に値します。

しかし、時代は変わるのだともいます。
経済的な成功者がそのステータスシンボルとして、早く走るための高級な乗り物。

ではなく、

ポルシェのデザイナーは、これからのステータスシンボルとしての車のあるべき姿を提示して欲しかった。


一般化したハイブリッドを採用していますが、「早く走る」という意味を捨て、エコやタウンビークルなど車の新しい世界をポルシェのスタイルで見て見たいものです。

経済的な成功者では無いので、余計なお世話ですが、街角で小さな男の子が、ポルシェを見かけて、「カッコいー」と言う感覚はもう遠い昔の出来事だったのではないでしょうか。


私の家の近所の幼稚園の男の子が、フェラーリが通るのを見て、「うるさーい」と叫んでいました。

2011年1月3日月曜日

邪魔にならないデザインをするためには、まず先人が出世しなくてはならない

私は、デザイナーはフリーとか、インデペンデントでなくてはならない、と言うのを間違っていると思っています。
優れた技術、生産ノウハウ、品質管理、マーケティングや営業的情報が満ちあふれる企業の中のデザイナーの方が、デザインするための情報量的に圧倒的なアドバンテージがあるからです。





AppleのSteve Jobs と Jonathan Iveについて、和訳で記事を載せてくれています。
是非、企業内デザイナーは一読を

アップルの奇跡を生み出した二人:maclalala2

デザインが邪魔にならない様にする事。これがAppleのプロダクトデザインの基本と話しています。
一般的に、「デザインをしないデザイン」の様に言われていますが、これは、ジョブスがいるから成り立つ話でしょう。
企業のトップがデザインの役割を良く理解している事が重要です。


普通の企業で、技術、営業、マーケティング、生産管理など様々な影響力を持つ組織が、バランス悪い状態で製品設計に影響を及ぼす企業では、なかなかこの様な事は出来ないのでしょう。

簡単に言うと、「邪魔をしないデザイン」ではなく、「言うことを聞くデザイン」をしてしまうのです。
そう、こんな風に言われて・・・
「中身はこれだから周りのカバーを作ってくれ」
「マーケティング的に中高年が好む○○の様なデザインにしてくれ」
「生産ラインの変更が必要な設計では困る。旧製品と同じラインで作れる工数で収まるデザインにしてくれ」
「量販店からの情報は、白色が売れるので、必ず白でお願いする」
「競合製品が売れているので、スペックやデザインを似せてくれ」



では、どうすればいいか?
優れたデザインを行うためには、組織の体制から作らなければならないと思います。
日本の企業内デザイナーの初期の人たちが定年を迎える様になってから、10年以上立っていると思いますが、企業内で影響力がある要職に登れた人はいないでしょう。(デザイン部長とかではダメですよ)

いま、中堅のデザイナーは、自分の会社が優れたデザインを市場に投入出来る環境を整えなくてはならないのです。

つまり、出世しろと言う事です。
デザインの権限を保ち全組織を動かし、良い製品を作り出す命令が出せる立場です。


企業において、ジョブスの様な存在になる事もデザインの仕事だとおもいます。
そのためには15年くらいデザイナーを辞める必要がありそうですが、今始めなければ、いつまで経ってもデザイナーは言われた事に従う「作業と言う名のデザイン」をし続けることになってしまいます。