2012年4月1日日曜日

災害復興に対するデザイナーの姿勢

建築家やデザイナーの、復興に対する正しい姿勢。

建築家やデザイナーは顧客から依頼されて仕事をする。
その依頼をする顧客を一般的にクライアントと呼ぶ。

震災復興において、都市計画などに建築家やデザイナーが加わる事があるが、この時に間違えてはいけない事は、クライアントは誰かという事である。

政府や官庁そして、地方自治体などは、都市再開発にお金を出すからと言って、クライアントではない。
本当のクライアントは地元住民である。


特に建築家やデザイナーはこの様な災害を機とする仕事で、自分の作品を作ろうとなどしてはならない。
なぜなら、地元住民にとって作品は必要ないからです。




我々は、意図せずとも、災害資本主義的な動きや活動になりがちです。
歴史に残る素晴らしいものがそこに出来上がっても、もともと地元にいた人が不便になってしまっては本末転倒なのです。



建築家やデザイナーが自分の作品を残したいのであれば、今は中国がいいでしょう。
素晴らしいクライアントがたくさんいて、クライアントと戦いながら自分の作品を作れます。