2012年8月27日月曜日

デザイン盗用と経済成長(憶測)

アップル対サムスン裁判、アップルに有利な評決

サムソンによるアップルのデザインの盗用を方向付ける判決が出ました。
世界中のほとんどの人が予測していたとおりの結果ではないでしょうか?


国民性なのか、育った教育なのか、中国や韓国ではデザインをコピーする事に抵抗感が希薄であるように思えます。

ただ、私は中国人よりこの様な話を聞いた事があります。
 「中国人は偽物を偽物と胸を張って売る」
 「朝鮮人は偽物を隠して売る」
(この中国人は韓国人を朝鮮人と呼んでいる)
道徳的にはどちらもダメである。そしてこの話が正しいかどうか確認は出来ないが、今回のサムソンとアップルの話で、嘘だと分かっていながら、自分のものだと言い切るところは、この中国人の言い分も分かる様な気がする。

デザインの盗用は経済成長の初期におこる事?

さて、デザインの盗用に関して、国民性の違いとして、私が良く話す事があります。それは、ある中国人の製品デザインに関する発言です。

「既に売れるデザインがあるのに、何故わざわざ違うオリジナルのデザインの物を創らなければならないのか?理解に苦しむ」

これを聞いたときは、驚愕でした。「教育の違い」なのか「経験の違い」なのか?理解に苦しむのはこちらでした。

教育は子供の頃からの刷り込みであり、改善するのはかなり難しい。
しかし、経験の違いであれば、今回の判決を期に改善して行く事ができるかもしれない。


私が子供の頃、自動車の会社に勤めていた父と東京モーターショーへ行った記憶がかある。
その時に、車のドアの断面モデルを事細かく絵入りでノートに書き写しているおじさんを見て、何をしているか父に聞いたところ、「外国の技術を学んでいるんだ」と答えた。

デザインのコピーや技術の盗用は日本人も通ってきた道である。
私の父は「学んでいる」と答えたが、その当時の日本の製品を西洋人が見て、今我々が感じる中国人や韓国人への感覚と同じ感覚を味わっていたのではないだろうか。

歴史に詳しくはないが、国が成長して行くとき、特に高度に経済が成長するタイミングで、デザインという行為がないがしろにされる事自体、経済的には理解が出来る。


そして、経済が成長した後、デザインの時代が到来するのでしょう。



だとすれば、今、日本はデザインの時代にいるはず?



中国や、韓国が近い将来デザインに重きをおく様になったとき、日本はデザインという価値観で遙か高い次元にいなくてはなりません。

デザインで抜かれた姿を見たくはありませんから。