2012年2月3日金曜日

iPhoneは、デザイン性を損なってはいけない

iPhoneを裸で持つかケースに入れるか?

私は、Appleのファンである。しかしiPhoneはケースに入れている。お財布携帯にするためのケースだ。



機能を追加するためなので、造形とは違う理由だ。しかし、デザイン性を損なうから裸で持ち歩こうなどとは一切思った事はない。

裸持ち派の意見は単純である。下記2つの理由はギズモードのまとめより引用
http://www.gizmodo.jp/2012/02/stop-ruining-your-phone-with-a-stupid-case.html

■理由1:デザイン性をそこなわないため
■理由2:2年で取り替えるのだから守っても意味がない


特に理由1に激しく反対である。
デザインとは量産するということで、既にあなたのものでは無い。
造形が美しいか美しくないかは、必ず個人差がある。

あなたのお抱えデザイナーがあなたの意見を取り入れながら、あなた専用に作った造形であれば、それは素晴らしいデザインでしょう。

ここでシーンを思考してください。
・飲み屋で隣に座った人が同じTシャツだったら?
・会議で初めてあった人が、同じメガネをかけていたら?
・隣に引っ越してきたおじさんが、自分と同じBMWで色もオプションも同じだったら?

この様なシーンで私は少なからず恥ずかしとか、残念な感情になる。

そう、
・電車で、隣の人がiPhone4を裸で持っていて、自分もiPhone4を裸で持っていたら?

どうでしょう・・・・・・・



昔、私の娘が、浜崎あゆみを神様のようにあがめていた。
彼女の持ち物や同じファッションを必死に真似しようとしていた。
これは、宗教的な行動と定義できる。

デザインもカリスマデザイナーや、お気に入りのメーカーのデザインは、とにかく「いい」となる精神構造は理解出来る。
私が、もし次期Phoneを裸で持つとしたら、その時の理由は、これしかないからだ。


さて、デザインとは何をする事なのか、iPhone4のデザインは歴史に残る成功である。
しかし、そろそろ量産という呪縛から逃れたらどうでしょうか?

2012年2月1日水曜日

押し売りデザインを試そう


イギリスの「スマートゴミ箱」という物です。

中に捨てたゴミと連動した情報を表示するという事ではなく、都市情報やニュースなどを表示しているとの事。つまり、デジタルサイネージゴミ箱と呼ぶ方が合っています。

このゴミ箱のデザインはどうかという話ではもちろんありません。


デザイナーの最大の欠点は、受け身である事です。
誰かに依頼されて初めてそのデザインを行います。クライアントが存在し、そこから新たな製品をデザインして欲しいと言う依頼で動くのです。

このゴミ箱をデザインしたデザイナーも「ゴミ箱に情報モニターを付けて欲しい」と言うスペックがクライアントからありデザインをしたのでしょう。

さて、デザイナーの役割とは何でしょうか?

公共空間に存在する様々な公共物が、情報化という時代の流れの中で複合化する事自体予測された事です。
テクノロジーを理解し、次の時代を予測し新たな物を提案して行く。デザイナーの役割は「守りのデザインから攻撃のデザイン」へ移行してるのです。




景気が悪く仕事がないのなら、勝手に企業や公共団体へ売り込みに行く「押し売りデザイン」を試してはいかがでしょう?

立ち上がってください。新しい時代のデザイナー。



追伸:
このゴミ箱が高尚な将来計画へ向けた第一歩であったらゴメンナサイ。